8割おじさんこと西浦博さんを巡って

●ここ1ヶ月ほど本のまとめなどをしていたので、「今の私」が感じていること、思っていることを言葉にすることがお留守になってしまっていた。何かを忘れている感じがないでもない。そこでしばらくは特にテーマを決めず、「この頃の私」が徒然に思うこと、感じることを書いてみたいと思う。

 

●まず思いつくのが昨日初めてツイッターというもので書き込みをしたことだ。それは新型コロナ対策で「8割おじさん」として有名になった西浦博さんに対し、ネットで非常に批判的な意見やコメントを見たためである。そこで私は西浦さんに感謝していることをどうしても伝えたいと思った。

 

●結果的に見れば彼が提唱した「8割の接触削減」は、日本における感染拡大防止には過大な要求だったかもしれない。しかしあの時点で彼の提唱は、未来に起きたかもしれない大災厄を防ぐ勇気ある行動だった感じている。日本に感染拡大を防ぐファクターXがなければ、実際に大災厄は起こり得たのだ。

 

●特に私がすごいなと思うのは、感染対策しなければ「42万人」が死亡する可能性があるという予測を、様々な人々からの反対を押し切って個人の資格で国民に伝えたことだ。今この予測が間違っていたと多くの人が批判するが、少なくとも私の行動変容を後押ししてくれた本当に勇気のある行動だと思う。

 

●しかし前に書いたように、起きなかった災厄を防いだことは誰も評価しない。それどころか国民に犠牲を強いたとして「叩かれる」可能性がある。これではこれから災厄が予想された時(第二波が来るのはほぼ確実だと言われているが)、それを防ごうとする人の勇気を挫くことになりはしまいかと心配になる。

 

●しかしこうした勇気こそ未来を生かすものだ。西浦さんは3月20日前後の連休前に、阪神間の往来を止めなければ三千人の患者が出ると試算した。厚労省の人が公表してはならないとした資料を大阪府知事の吉村さんは勇気を持って公表し、それが結果的に大阪の今の落ち着いた状況を作り出したと感じる。

 

●私には何もできないけれど、せめて一人の人間として、西浦さんの勇気と自己犠牲に敬意を示し、感謝したいと思った。この気持ちが届いてくれるといいなと思っている(ツイッターの操作がうまくできたかは不安だけれど)。そして私自身、たとえ反対・批判されても未来の災厄を防ぐと自分が信じられることを、勇気を持って行動できるようになりたいと思う。

お問い合わせ