自分を見る「まなざし」

先週は、新潟県長岡市に出張して、ある看護専門学校で2日間の「人間関係トレーニングⅡ」の授業をしてきました。


これは看護師の国家試験の終わった直後に行われるもので、あとは卒業式しかないという本当に最後の授業です。3年間の学校生活をふりかえり、またこれからの人生や10年先を見通して、新たな一歩を探りながら、「マイブック」という自分だけの本を作るという長いスパンの「リフレクション」を促す授業です。


今回私にとって印象的だったのは、学生さんから自分自身を否定的にとらえる傾向があったことに気づいたというコメントが多く寄せられたことです。例えば一つのプログラムに「私のインベントリー」という実習があったのですが、自分がうまくできることは思いつかず、うまくできないことばかり思い浮かぶといった感じです。


だからでしょうか、この授業では「自分が自分自身を見つめる視線」には評価的で責める視線と、自分をありのままで受容し大切にし、また10年後のありたい姿に向けて育む「まなざし」があることを伝えたくなりました。そして後者を大事にしながら、こうした「まなざし」を他者に向けたとき、自分も人も大切にするかかわりが生み出されるように感じています。


看護師としてこれからもこうした「まなざし」を大切にして欲しいなと思います。

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