今もし家族の誰かがコロナに感染したら・・今備えられることは何だろう?

●今、全国的に新型コロナへの感染拡大が続いている。私の住む大阪でもまさに爆発的と言える感じで患者数が増えていて、府のホームページによると現在の陽性者は約20万人、つまり40人に一人が今まさに感染している状況にある。これは検査で確定した人だけだから、実際にはもっと多い数の人が感染中だろうし、濃厚接触者も含めるとすごい数になるだろう。

 

●私の周りでも母の通うデイケア施設で、利用者さんに陽性者が複数出て、今サービスを受けることができなくなっている。子どもの働いている塾でも、毎日のように直接教えている生徒に陽性者が出ている。私の支援している学校でも、会議に行くと生徒が高熱を出したと緊急対応に追われている状況である。私が接することの多いスタッフにも感染が広まっている。

 

●もらいものの梨を近所に届けようとすると、コロナで外に出られないと言われる。このように本当に身近な人々に感染が及んでいるので、私たち家族もいつまでかからないでいられるかわからない。だからこのブログを利用して、もう一度、家族の誰かに発熱などの症状が出た時にどうするかをおさらいし、今何か備えられることはあるか考えてみたいと思う。

 

●まず症状が出たら、コロナかどうかを判定する必要がある。ただ大阪では感染流行期はいつものことだが、保健所は手一杯だし、発熱外来も一杯一杯であると言われている。だからこの辺りの薬局で「体外診断用医薬品」の検査キット(濃厚接触期間を短縮できる)を手に入れることができるかどうかを調査しておくといいかもしれない。

 

●第二に陽性が確定しても、今大阪では調整中(入院・自宅療養など)が7万5千人近くいて、タイムリーに医療を受けたり、入院、ホテル療養ができる可能性は低いだろう。だから私や子どもが感染した際は、基本自分で療養しなければならないだろう。一方特に母、つまり後期高齢者で基礎疾患を持つ人が感染した場合、何かできることはあるだろうか。

 

●調べてみると大阪市には「高齢陽性者専用ダイヤル」が設置されている。(https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000490878.html)つまりこうした人は、医療へのアクセスがある程度しやすいということだ。しかし陽性であることが確定していないといけない。これはかかりつけ医でできると言われているが、もう一度確認しておくことが大事だろう。かかりつけ医がダメな時はどうするかも聞いておくといい。

 

●次に母にうつさないためにできることはあるだろうか。BA5という今度の株は、潜伏期間は2.4日、また発症2日前から感染する力があると言われている。これは陽性者と接触して翌日くらいからは人にうつすということだ。大阪府の吉村知事が高齢者の行動制限を打ち出したが、確かに母を完全に隔離すれば感染することはない。

 

●しかし認知症の観点からすると一人で食事や生活をするのはマイナス面が大きすぎる。ただ陽性者と直接接触する機会の多い子どもが、私たち他の家族と濃厚接触しないようにすることは可能だ。あとは彼に症状が出た時に、最もリスクの高い母への感染を防ぐという一点にねらいを絞って、彼をどのように隔離するかのイメージはしておけるかもしれない。

 

●山中伸弥教授によると高齢者でもコロナによる死亡率はかなり下がっている(年代別死亡率https://www.covid19-yamanaka.com/cont1/42.html)。もちろんコロナへの感染は、健康寿命を損なう可能性は高いが、過度に心配して恐れで体調を崩しても逆効果だ。覚悟を決めて今ここに従い、淡々と今できる備えをしていくことが一番大事だと思っている。

 

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